お客様の病院・事務所(静岡県 御殿場)に取付けられていたエアコンは「GHP(ガスヒートポンプ)」と呼ばれる「ガス燃焼タイプ」のエアコンでした。
今回の工事では、このGHPを最新の「日立製 業務用エアコン 天井カセット4方向、天吊形、壁掛形」に交換します。
工事のポイント
- GHP(7台)を業務用エアコン(日立)に交換する工事
- 各エアコンは、「個別運転」が可能であること、が条件
- 異能力・異容量で複数のエアコンを接続できる日立をご提案
- 機器の能力(馬力・容量)が整合性(※メーカーの規定範囲内)を維持できる組合せ(室内機・室外機)を考案
- 日立業務用エアコン用の電源・ブレーカーを新たに敷設
工事を担当したスタッフ
工事で取り付けた製品:日立製 業務用エアコン
日立製RAS-AP335GH3(省エネの達人プレミアム 天井吊形 )
RCI-GP112K 1台 (4馬力 天井カセット4方向)
RCI-GP71K 1台 (2.8馬力 天井カセット4方向)
RPK-GP40K 5台 (1.5馬力 壁掛け形)
このように、今回は「異能力・異容量(パワーが異なる複数の室内機を同じ室外機で利用)」の業務用エアコン(日立製)の工事でした。
実は今回の工事は、「日立製」だからこそ可能な、ちょっと特殊な施工だったのです。
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▲ 今回エアコンの工事をご依頼いただきましたのは、静岡県 御殿場市の病院施設です。場所は、富士山が見える美しい絶景の土地でした。
もう一つの画像は、GHPの室外機です。10馬力なのでサイズが大きいです。手前に後付けされました倉庫があります。
▲ 室外機を解体して搬出します。
もう一つの画像は、GHPの既存の天井カセット形4方向です。(室内機の形式はダイキン製でした)
▲ 既存の壁掛形エアコンです。(こちらもダイキン製でした)
もう一つも機器も既存壁掛形です。こちらは、比較的高い位置にありますので、交換の際は注意が必要となる危険な作業です。
▲ 電源の引き込みはすっきり行うことができるので、比較的作業しやすい状況でした。
自立柱にてスッキリと引き込みが出来るのが利点です。ネーミングもスッキリポールとなっているが多いです。
▲ 自立柱の下側にあります配電盤内に「60A(アンペア)」ブレーカーを設置します。
フェンス下の基礎部に配線防護をしてCV14ケーブルを配線します。
▲ 今回、新しく取付けた日立の天カセ形4方向です。もう一つの画像は、新しく取付けた壁掛け形の業務用エアコンです。
▲ 室外機を設置し、電源線の引き込み・真空引きをを行い試運転をして完了です。
所要日数(時間)は、2日間でした。御殿場市という事もあり、泊り込での作業となりました。
今回の工事で大変だった事は?
◆「異能力・異容量」の複数の室内機が接続可能な「日立製 業務用エアコン」
冒頭の「工事のポイント」にてご説明したように、今回の工事はちょっと特殊な工事でした。
まず、今回の工事にあたって求められている条件は、
でした。(もちろん、これはお客様からのご要望でした。)
病院内の各フロア・各部屋の事情に応じてエアコンを利用するわけですから、”個別運転”仕様は当然ですよね。
個別運転が可能なのは、「日立の業務用エアコン」、若しくは、ダイキン製の「コベマル(個別マルチ)」くらいしかありません。
例えば、東芝製のツインエアコンやトリプルエアコンは、「同時運転方式」のみとなります。ですので、今回の工事では、残念ながら東芝製の業務用エアコンは、メーカー選定の時点で選択肢から外れます。
となると、後は「日立か?ダイキンか?」の二択になります。工事コスト・機器代等の「価格・費用面」と、工事の「やり易さ(※後述)」の面で日立の業務用エアコンにきまりました。
◆日立の業務用エアコンを取付けるにあたって注意・工夫したポイント
機器選定の他に、実際の工事の際にもう一つ考えなくてはいけない大事な問題があります。
それは、メーカーが規定する「合計容量」と、交換で設置する機器の「合計容量」との整合性の問題です。
まず、既存のGHPは「10馬力」でした。
というわけで、普通であれば、「じゃあ、設置する機器は”日立 10馬力”でいいか」と、安直に考えてしまいがちです。
ですが、実際に「日立 10馬力」を付ける場合、メーカーが定める「異容量・異能力組合せ」の規定値(※下記 日立 業務用エアコン カタログ 2016.10 参照)を超えてしまうことになります。
そこで、10馬力ではなく、今回新たに取付ける室内機(天井カセット、壁掛け、天井吊)の合計容量が「メーカーが規定した値」の範囲内に収まるよう、12馬力を選びました。
ちなみに、日立の「12馬力」は「10馬力」と同じ配管径(※配管サイズが同じ)で施工できるというメリットもありました。
もし、「既存の配管サイズ」と異なるサイズの室外機を選定してしまった場合、冷媒配管自体の工事も行わなくてはいけなくなります!
当然ですが、この場合、工事費用が大きくなってしまい、お客様のコスト負担が大きくなります。
このように、お客様にとってのデメリット(費用負担増等)や実際の施工上のトラブルを事前に回避し、尚且つ、お客様にとって”最善(費用面、必要能力面)”の工事プランをご提案するために、現地調査によって現在の状況を予め把握しておく必要があるのです!!
GHPの交換工事や業務用エアコンの取付け工事は、是非エアコン専門館までご相談下さい!
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